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私はこの会場で一番ラッキーな人間です。役員会の仲間と一緒にこの驚異的な組織の代表として働かせていただきました。この一年間で会員総数は史上初の62,000名を超えました。実に対前年22%もの増加です。堅実で着実な組織運営は決して裏切らないことを示してくれました。そして、会員数の増加傾向は続くようです。

興味深いことに、私たちは一度も会員数を目標に掲げたことはありません。その代り、ブランド・バリューにはこだわってきました。アニュアル・ミーティングのみならず、MDRTのブランドは高い評価を受け、各メンバー・セグメントに対してカスタマイズできる役立つコンテンツを届けています。課題に対するソリューション、インスピレーション、モチベーション、そして仲間との相互研鑽のできる場を提供してきました。

会員が仲間から学ぶ機会を増やし、世界水準のエクセレンスをシェアし続けてきました。多くの会員はMDRTに共感して入会し、多くの保険会社もMDRTの戦略に賛同し、支援してくださっています。MDRTはグローバル・スタンダードであり、生命保険と金融サービスのプロにとってベンチマークになっています。倫理観、高潔、生産性、プロ意識はいずれもMDRTブランドの証です。だからこそ成長を続けています。私自身もMDRTのメンバーであることを誇りに思っています。

私たちのMDRTは100周年まであと10年を切りました。設立された1927年のMDRTと現在の私たちの形態は驚くほど変わっているのは、MDRTが常に環境変化に適応し、先見性があったからだと確信しています。そして、2027年のMDRTは現在のMDRTとまた違っていることは確かです。たった10年で地政学的にも、規制環境、景気、経済力、外的要因など、会員や会社、業界を取り巻く環境は大きく変わっていることでしょう。

MDRTは会員中心の組織なので、どんな時にも、会員ベネフィットを最優先して運営を続けていきます。会員を支援するために今までとは違う取り組みを編み出し、明日の会員に求められる支援を提供するために尽力を続けます。

正直なところ、未来のために何をするかを決めることはリーダーに求められる最も難しい意思決定です。私たちには素晴らしい伝統と歴史、慣れ親しんだ方法があります。これまでにもMDRTが新しい取り組みを始めると会員の皆さんから様々なご意見をいただきました。

今から5年前の役員会は、MDRTの戦略計画を見直し、大胆な決断を下しました。何もせず、これまでと同じことを繰り返しているほうがずっと楽なのですが、その選択をすると将来的に我々のミッションを果たすことのできない組織になると危惧したからこその英断でした。

未来のMDRT会員のために、その難しい判断をしてくださった、時のMDRT役員会メンバー、Julian Good, Jennifer Borislow, Scott Brennan, Micki Hoeslyそして Caroline Banksの勇気ある決断に改めて心から感謝を述べたいと思います。

決断に至るまでの検討も難しく、大変時間のかかるプロセスでした。MDRTは一ヶ国の会員だけの組織ではなくなっています。会員は非常に多様であり、ニーズも期待値も多様です。そして大部分の会員が今でも主に生命保険を中心とした商品だけを扱っています。その一方で、かなりの数の会員が投資やポートフォリオ管理、包括的なファイナンシャル・プランニング、様々な年金商品を扱い、更にそれらは無数の専門分野に細分化されています。

これまでの会員に加え、世界中から新規の会員が急増しています。生命保険と金融サービス業界の世界的な拡大もその背景にあります。新たに加わった会員は、業績の達成を祝い、これからは会員同士の交流に貢献してくれることでしょう。会員数の急増はMDRTにとってチャンスであり挑戦でもあります。新規会員のエネルギーと熱意はベテランに新人だった頃を思い出させてくれますし、世界に広がるMDRTコミュニティの強みです。

どこに住み、どのようなビジネスを展開していても、会員は誰でも何らかの形でMDRTに貢献できます。会員の多様性は我々の最大の強みと言えます。新人が提供してくれる斬新なアイディアは会員全体の成長を促すかもしれません。新しい考え方、エキサイティングな経験、このトップ集団の仲間に入りたいという熱い思いは、MDRTが未来に向けて成長を続けている組織だということを示しています。

多様だからこそ現実的な課題にも取り組まなければなりません。例えば、各国での規制強化はその一例です。政府や規制当局の設定するルールを遵守する事はこのビジネスで成功し続けるために不可欠です。さて、どう実現するか、そんな課題にも幅広い背景を有する会員の経験から素晴らしい英知を学ぶことができます。

MDRTの成長戦略を策定するにあたり、すべての事実を検証するところからディスカッションを始めました。組織としてどうあるべきか、信念はどうあるべきか。そこで、ガードレールの役割を果たしたのが5つの原則です。

Hanna Graphic

この方向性からぶれないことを確認しました。会員による自立した組織であり、倫理を尊重し、最高水準のエクセレンスを目指します。世界中のメンバーをコネクトするコミュニティを形成し、相互研鑽を通してプロとして、またプライベートでも更なる高みを目指します。何よりも独立した組織であり続けることが大事だと考えています。今後も多様な団体や会社との戦略的提携関係を結ぶことがありますが、いかなる場合もMDRTは会員の為の独立した組織であり続けます。MDRTのブランド力を高め、強いMDRTであり続けることを目指します。

そこで、疑問がわいてきます。MDRTは協会なのか、それともブランドなのか。私は両方だと思っています。一部の会員や会社はMDRTのブランドに魅かれて参加し、協力してくださっています。会長として各国を訪問する機会を与えられた経験から、MDRTの提供する価値は今まで以上に熱望され、今まで以上に期待されていることを確信しています。

会員の多様化を受け、米国本部では、会員とどのように繋がりを維持するかについての検証を続けてきました。ブランドという魅力は重要ですし、会員と言う誇りはどのレベルの会員にも共通するものです。今年の会員数は62,000名を超えました。それはブランドに対する魅力があるからです。でも、それだけではありません。会員に役立つリソースやコンテンツを会員に向けて解放し、デジタルで会議に参加することができ、発行物や委員会活動、ポッドキャストなど多様な方法で価値ある情報を会員に向けて発信しています。

このアニュアル・ミーティングやTOT会議に加え、MDRTエクスペリエンスやMDRT Dayも年間を通して各国で開催され、ネットワーキングの機会を広げています。一方、MDRT基金や委員会などでリーダーシップを発揮していただけるのもMDRTのユニークな会員ベネフィットになっています。

このようにMDRTは様々な会員ニーズに応え、ユニークな手法で、多様な会員セグメントに価値あるベネフィットを提供しています。会員の多様性は単に地理的な多様性に限らず、キャリア・ステージも、マーケットも、多様です。その会員ニーズに応えていくのは本当に大変ですが、不可能ではないと確信しています。

今、私たちは未来への淵に立っています。どのような景色が広がっているかを表現させてください。会員で構成されているリーダーシップと、プロフェッショナルなスタッフは戦略的な思考のもとに、我々の目指す未来像を現実にするためのリソースに投資をしています。インフラ、テクノロジー、システム、更に人材にも投資することで、我々のミッションに翼を付けています。急成長を続けているMDRTは飛翔する準備ができました。年会費は据え置き、将来の予期せぬリスクに備えた備金を増やし、更に会員ベネフィットの強化を実現しつつあります。

MDRTの未来は強固なテクノロジー基盤の上に成り立っています。近い将来、ウェッブとモバイルが紙とインクのビジネスの在り方を大きく変えていくことでしょう。印刷物の郵送という作業はいずれなくなるでしょう。会員とMDRTはバーチャルとモバイル・インターフェースで関わることになるでしょう。皆さんは最新のテクノロジーを活用してご自分のプロフィールを入力し、アップデートしていただくことで、MDRTはそのプロフィールにマッチしたコンテンツをタイムリーにお届けできるようになるはずです。

今年の会員登録の80%はオンラインで承認されました。同じく会議登録もオンラインです。テクノロジーを活用することで、会員の皆さんが何を求めているかをより正確に把握することができるようになるでしょう。そうした要求に応え、超えていくことでMDRTは会員のキャリアでの成功を支援していきます。

今年のアニュアル・ミーティングでは、通常のフォーカス・セッションが80セッションあり、その内48セッションは、英語以外の主要な言語での講演となっています。またConneXion Zoneでは150セッションが英語で、加えて英語以外のセッションが100セッションあります。アニュアル・ミーティングは本当に国際的な交流の場になっています。セッションの内容のほとんどはリソース・ゾーンで共有されます。まだ会員の皆さんに充分活用されていないのですが、米国本部サイト内にあるリソース・ゾーンには膨大な情報とコツとアイディアが詰まっています。翻訳したものもたくさんあります。資料だけではなく、オーディオもビデオもたくさんありますので、ぜひご利用ください。

さて、MDRTエクスペリエンス大会はこの20年間でアジアにおけるMDRTのブランド力を高めてくれました。あまりにも大きな成功を収めたので、2020年以降はMDRTエクスペリエンス大会を開催しないことになりました。その代りに、MDRT会員のニーズに応え、2019年から2種類の新しいタイプの大会を開催します。

MDRTの目的は会員に価値を届けることに変わりはありません。MDRTの中でグローバルとローカルなコミュニティの構築を目指しています。会員の皆さんはそれぞれの求めるコンテンツを提供する大会に参加し、MDRTと繋がっていただけることになります。ついては、アニュアル・ミーティングに加えて、2019年よりアジア・グローバル・コンファレンスと、北米会員サミットを開催することにします。

いずれもMDRT会員とメンタリング・プログラムに登録し、必要条件を満たしたアスピラントが参加できます。北米大会はフロリダ州マイアミで開催します。アジア・グローバル・コンファレンスも北米会員サミットもそれぞれのニーズに対応し、クォリティの高い講師を用意し、フォーカス・セッションやConneXion Zoneを含めます。

一番大事なニュースを最後に取ってあります。MDRTは今から90年前にスタディ・グループとして、32名の超優績者の集まりとして発足しました。その思想のもとに成長を続け、更にメンタリングを加え、コーチングとリーダーシップ開発がリソースに追加されました。これら4つの要素を組み合わせたものを、MDRTのガイデッド・ディベロップメント・プラットフォーム(誘導的指導開発基盤)とし、これからMDRTが未来に向けて成長するための基盤となります。成功するための方程式と持続可能な生産性を伴うキャリアを築くためのツールを、ガイデッド・ディベロップメント・プラットフォームに見出すことができます。メンタリング、コーチング、スタディ・グループ、そしてリーダーシップという4つのパワフルなツールを調和させることでメンバーと、会員を目指す方々はMDRTに続く明確な道筋を見出すことが出来るでしょう。

MDRTは単なる優績者のクラブではありません。キャリアの成長と達成のためのグローバルなリソースを提供する価値ある組織です。すべての優れた組織にとって優れた次世代の育成は不可欠です。会員の皆さんを更なる高みに導き、MDRTを目指す方々が入会を果たせるように、様々な道筋を示していきます。

さて最後に、この場をお借りしてお世話になった方々に心からのお礼を申し上げたいと思います。私にとって特別な存在である方々です。この仕事に導かれたのは今から39年前のことです。会場にいらっしゃる皆さんはそれぞれユニークなきっかけでこの仕事に出会ったのだと思います。私は21歳の若造として、まだ学生時代に出会うことが出来ました。保険会社が運営する支社組織からMDRTの会長が誕生することは非常にまれです。元会長のGuy Bakerと私はその数少ない例外的なオフィスで育ちました。彼も、私も大学生のころに同じPacific Mutual生命の南部カリフォルニア・エイジェンシーに採用され、訓練を受けました。

私には二人の先輩がいて、メンターとして導かれ、コーチングを受け、時には愛の鞭で励まされ、常にユーモアと愛情をもって指導していただきました。今まできちんとお礼を申し上げていなかったように思います。一人はNewport Centerエイジェンシーのマネージャーとして私を大学生エイジェントとして採用し、指導し、卒業にあたっては、生涯続けるキャリア決定を促してくれたRalph Brown, CLUです。彼のオフィスのドアはいつも開いていて、私がどんな気分で、どんな相談を持ち掛けても、いつも解決策と元気を与えてくれました。

もう一人は、Newport Centerエイジェンシーの副マネージャーで、アル・グラナム式の活動管理を指導してくれたFletcher Larson, CLUです。彼はその後昇格してサンフランシスコのエイジェンシーを任されて経営しました。私も少ししてからサンフランシスコに引っ越したのですが、家が出来上がるまでの一時期、彼と奥さんのJulainaと息子さんの住むご自宅に居候させていただいたことがあります。新しい街でキャリアを再構築するためにコーチングをしてくれました。Fletcherとは一緒にCLUの資格獲得の勉強をしました。真面目にコツコツと働いて堅実にビジネスを構築するために指導してくださいました。

本日は、Ralphと奥さんのAnn、そしてFletcherを会場にお招きすることが出来ました。皆さんも私の為に一緒にお礼を言っていただけないでしょうか。本当にありがとうございました。「あなたたちのご指導があったおかげで、プロとして堅実にビジネスを構築し、またMDRTのリーダーとして働かせていただくことが出来ました」

そして、もちろん私の愛する妻のBarbaraにも、変わらぬサポートと愛情に感謝しています。また、役員会メンバーのご指導とご協力も不可欠でした。私は本当に幸せ者だと言えます。

MDRTの為に様々な仕事をさせていただいたこの20年間は私にとって掛けがえのない経験でした。与えられたボランティアの仕事、リーダーの仕事、どんな仕事でも私は喜んで引き受けました。そして、これからもどんなボランティアでもMDRTの為に尽くす覚悟でいます。

なぜならば、この会場にいらっしゃる皆さんと一緒に務めた様々な役職や仕事は私の会員としての経験を豊かにし、人間として成長させていただいたからです。友情、学び、キャリア・ガイダンスのすべてが大切な教えでした。遠慮もなく言わせていただくならば、大人気やリーダーシップもMDRTのおかげで学び、これからの私の人生の宝となるでしょう。

皆様に選んでいただいた第91代のMDRT会長として、恥ずかしくない働きをしてきたと言っていただけるでしょうか。私は大好きなMDRTの為に全力を尽くしたつもりです。

心から感謝しています!

Mark J. Hanna, CLU, ChFC, はMDRT会長。本拠地はカリフォルニア州Concord。3回のコート・オブ・ザ・テーブル資格と18回のトップ・オブ・ザ・テーブルを含め、29年間MDRT会員で、2007年度のTOT会長を務めました。MDRT基金のRoyal Order Excalibur Knight の称号を持ち、Inner Circle Societyのメンバーでもあります。従業員ベネフィットのアドバイスと業務支援をすると共に、グローバルな人事管理の解決策を提供するHanna Global Solutionsの会長。また、役員報酬とレガシー・プランニングを専門とする Hanna Insurance and Financial Solutions, Inc.のCEOです。多くの委員会で委員や委員長を務めました。金融サービス業界では、支部、州、全米レベルでSociety of Financial Service Professionalsの役員を歴任し、NAIFAの支部長をはじめ、業界団体の役員経験も多い。

Mark J. Hanna, CLU, ChFC
Mark J. Hanna, CLU, ChFC
2018年2月16日

未来への淵に立つ

MDRT会長のHannaはMDRTの歴史を振り返り、世の中の変化を受け止め、戦略的に勇気ある行動を選んだ結果、MDRTは大胆な成長を遂げたと述べました。また、今後のMDRTのさらなる飛躍のために、いくつかの変更点を紹介し、グローバルなリソースとしての発展を約束しました。2017年度のアニュアル・ミーティング。
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著者

Mark J. Hanna, CLU, ChFC