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ハンガー・プロジェクトは飢餓を終わらせることを使命とする国際NPO法人です。

「飢餓を終わらせることが使命」というと非常に大きなことのように感じるでしょう。もちろん大きな使命です。毎年約300万人もの子どもたちが飢餓により命を落としています。

しかしハンガー・プロジェクトが発足した40年前の死亡者数が現在の2倍だったことはあまり知られていません。

飢餓の問題を考えると胸がいっぱいになりますよね。私が初めて飢餓について考えた時のことを覚えています。私はリアルタイムのLIVE AID(アフリカ難民救済を目的として行われたチャリティー・コンサート)を覚えている年代です。昨年ヒットした映画 Bohemian Rhapsody に出てくるシーンのことではありません!世界中で飢えに苦しんでいる人々を思うと、気の毒で絶望的な気持ちになりました。(皆さんが私と同年代で当時のことを覚えていれば、私と同じように感じたはずです。)

飢餓を終わらせるには10億人分の食糧が必要であり、そんなことは不可能だと思っていました。

普通はこの取り組みは巨大な山を動かすようなことだと考えるでしょう。自分のエネルギーと財産をすべて投じたとしてもほんの少し動くかどうかです。しかしそれは一番効果的なリソースを利用していないからです。人間の持つ精神の力です。

ハンガー・プロジェクトは10億人の食糧を必要としている人がいるという見方を180度変え、飢餓撲滅に最も投資したい10億人の仕事熱心でクリエイティブで起業家精神にあふれた人がいると考えました。そして次の課題はどうすればその人たちのパワーを解放し、彼らが家族を養えるようになるサポートができるかです。

ハンガー・プロジェクトの素晴らしい点は、飢餓は大きな問題ではあるが終わらせることができる、という非常に大規模な信念を中核としているところです。そのための中心的な役割を果たすのは、飢餓を経験している彼ら自身です。飢餓に苦しむコミュニティを救うことが出来る唯一の存在だからです。

このメッセージを実際に体現している方のストーリーをご紹介します。彼女の名前は、Kusonです。[視覚資料] 私たちは数年前に彼女とインドで出会いました。この会場にもインドからお越しの方々がいらっしゃると思います。非常に美しく輝かしい国であり、クリケット・チームは大変優れています。

しかしながら、インドは世界で栄養不足の人口が最も多い国でもあります。

Kusonの住む村は信じがたいほど劣悪な環境でした。雨が少ないため乾燥していて岩だらけでした。仕事といえばヤギの牧畜のみでした。

私がKusonに出会った時、彼女は文字の読み書きができず、学校に行ったことがありませんでした。彼女の村のほとんどの人たちは学校に行ったことがなく、読み書きのできる人はごく少数でした。村で教育を受ける機会は与えられていませんでした。

この村では小学校5年生以上の学校がなく、次世代の子どもたち、特に女児は教育を受けるべき大事な時期を逃していました。数キロ先に別の村がありましたが、暴行や嫌がらせを受ける危険性があり、家から離れた学校に娘を通わせたいと思う親はいませんでした。そのためKusonの暮らすコミュニティでは男児だけが教育を受けていました。

Kusonはハンガー・プロジェクトの女性リーダーシップ・ワークショップ(Women’s Leadership Workshops)で訓練を受けた後、地域環境を改善したいと強く感じました。しかし女性であることとカースト制度の低い階級の生まれだったので最初は仲間である村人たちの反発を受けました。彼女は頭を使って考えました。そしてヒンドゥー地域で誰もがもつニーズは、死者を火葬する場所であることを認識しました。当時貧しい家庭は愛する人を自宅の裏で火葬しなければいけませんでした。

彼女はまず資金調達を行い、政府から認可を受けた土地を得て、火葬場を建てました。

それから、女児のための学校設立という議案を通すために集めた村民支持の勢いを生かし、政府に自ら働きかけ、願書を提出し、仕組みを協議しました。

皆さんに結果をお見せできることを大変に光栄に思います。[視覚資料]

Kusonは女性、そして下層カースト出身という社会的地位を乗り越え、村に住む女児たちが高校一年生まで通える学校を建てました。今では女児も学校に通うことができるようになりました。彼女の素晴らしい勇気、リーダーシップ、教育は後世に伝えられることになるでしょう。

Kusonはハンガー・プロジェクトで訓練を受けた40万人以上いるリーダーのうちのひとりです。

ハンガー・プロジェクトは、飢餓や貧困に苦しむ人々のリーダーシップ支援と育成に取り組んでいます。私たちは世界12カ国、13,000もの地域で1600万人の方々とつながっています。自立心を育み、人間としての威厳を学ぶことは生活に大きな変化をもたらし、飢餓に苦しむことのない人生を実現します。

Burke

Cathy Burke はプロの講師であり、思想的指導者。著書にUnlikely Leaders: Lessons in Leadership from the Village Classroom (村の教室で学んだリーダーシップ。リーダーらしくないリーダーたち)がある。 CathyはThe Hunger Projectのグローバル・アンバサダーとして20年以上にわたり貢献していて、当初はThe Hunger Projectオーストラリア支部のCEOを務め、その後グローバル・バイス・プレジデントとして南アジア、アフリカ、ラテン・アメリカでリーダーを育てることで飢餓を終わらせる活動に尽力している。リーダーを育成する経験を大手銀行や企業、シリコン・バレーのテクノロジー企業に指導している。何かをやり遂げるためにリーダーシップは不可欠だとCathyは言う。元CEOとして新規ビジネスやチームが直面する課題や困難を経験してきた。既成概念やネガティブな気持ちを取り払い、新たな思考や可能性を信じることでブレークスルーすることを応援している。

Cathy Burke
Cathy Burke
2019年9月19日

講師

The Hunger Projectを代表してBurkeは組織の活動や役割を説明しました。
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著者

Cathy Burke

New York, USA