MDRT会長。こんな風に呼ばれることを不思議な気持ちと共に感動的な特別な思いをもって真摯に受け止めています。とても誇りに感じ、光栄であると共に謙虚に尽くす所存です。
皆さんこんにちはIan Greenです。妻のMelissaの夫であり、MiaとMaxという子どもたちの父親であり、Green Financialというイギリスでファイナンシャル・プランニングを提供している会社の創設者です。Melissaと一緒に仕事をするようになって20年以上になります。ロンドンの南西部で家族経営の会社として運営していることが自慢です。自宅はロンドンでもとても緑の多い地区にあり歴史的な公園があり、テムズ川が近くを流れています。娘のMiaは9歳です。妻と私の自慢の娘です。私たちに似て読書と勉強、そして屋外で過ごすことが大好きな子です。息子のMaxは自分で選んだシェフというキャリアで頑張っています。
私自身はロンドンの東側で生まれ、良い教育を受け、素晴らしい子ども時代を過ごせたことを両親に感謝しています。プライベートな時間には心を整え、身体を鍛えることにしています。MDRTに初めて入会した頃は違いましたがMDRTホール・パーソン・コンセプトに出会い、取り入れることで自分が変わりました。そして、ホール・パーソンを目指すことによりMDRTから与えられたさまざまな役割を果たせるようになり、トップ・オブ・ザ・テーブル会員資格を獲得し、継続することができています。家族と過ごす時間を確保し、大事なことを優先し、少しですが自分のための時間も確保することで、仕事に注力するエネルギーを得ることができています。私は走ることと自転車、そしてヨガが大好きです。身体を鍛えておかないと娘のサッカーの相手ができないからです。
MDRTは私にとってホール・パーソン・コンセプト以上の存在です。キャリアを続けるためにも多くの支援を受けました。リソース・ゾーンの資料にアクセスでき、世界中の偉大な先人から学び、毎年大会に参加し、仲間の会員と交流し、アイディアを共有することで成長を遂げることができました。皆さんからの導きや教え、そして励ましをいただいたことで私のビジネスを成長させることができました。事実、1999年に初入会を遂げてから毎年成長を続けています。
皆さんの中には「アイツをどこかで見た」と思っている方もいると思います。始めてステージに立ったのは2011年でした。どんなことが起こるのか事前に知っていたら、生命保険を増額していたはずです。大会に参加していた何百人もの友人もきっと私の増額を勧め、担当してくれたはずです。
トップ・オブ・ザ・テーブル会議のメイン・プラットフォームで私はアメリカの国務長官を務めたコンドリーザ・ライス女史をライブでインタビューするというとんでもないことを任されました。緊張しましたが本当に光栄な仕事でした。そして光栄なことに第95代MDRT会長に就任することを本当に光栄に感じています。MDRTは特別な組織です。MDRTのチームは特別です。自分の会社(代理店)とお客さまのために、ライバルでもある仲間にベストアイディアをシェアする専門家が他にいるでしょうか。このバーチャル大会は世界中の数百人ものMDRT会員のアイディア提供と尽力があって実現しています。だからこそこれからの1年間に私ができることは、皆さんのためにベストを尽くすことです。
MDRTから学び、仕事でもプライベートでも大事にしている格言があります。「本当に大事なことをすべてやり切ることが私たちの仕事だ」です。私たちは人類史上、非常に大事な分岐点にいます。MDRTの会員数は北米で増加し、現在は世界中で増加を続けています。これからの一年間、MDRTは既存メンバーと会員を目指す方々のために多くの施策を計画しています。
まずは新しいメンタリング・プログラムのプラットフォームです。英語に加え、日本語、スペイン語、中国語、韓国語で展開中であり、今後はもっと言語を増やしていきます。詳しくはMDRT mentoringで検索してください。次に重要な進展はMDRTアカデミーをアプリで展開しています。現在は英語のみなのでアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、香港、インド、シンガポール、マレーシアそしてフィリピンの会員を対象にしています。会員を目指す方々に向けた2年に及ぶ試験期間を経て11月1日より受け付けを開始します。(訳注 日本語版も準備中です)中国向けには2022年を予定しています。MDRTアカデミーの開校により新規会員の育成に努めます。詳しくはMDRT Academyで検索してください。
既存会員のためには専門家育成戦略の策定を急いでいます。ライブでのイベントや大会に加えて、世界最高水準のオンラインとオンデマンドの教育的なコンテンツを戦略的に追加していく準備を進めています。私の名前Greenからご想像いただけると思いますが、MDRTも持続可能な環境に改善していくことにコミットしています。シカゴ郊外にある本部内そして世界各地で開催する委員会では使い捨てのプラスチックを激減させています。さらに、コロナウイルスの問題が発生する前からテクノロジーへの投資を増やし、人が集まって開催する会議の削減に取り組んでいました。そして、私が役員会メンバーに加わった4年前からMDRTの仕事で飛行機に乗る際は必ずカーボンオフセットのフライトを選んできました。
そして、MDRTにとって重要なオーディエンスに対する施策への取り組みも始まっています。パートナー各社への聞き取り調査から、アドバイザーがキャリアを積む期間に影響力を持つ立場にあるフィールド・リーダー(営業現場のリーダー)、支社長、エイジェンシー・マネージャー、本社役員、バンカシュアランスのマネージャー、そして関連するさまざまな専門職に向けたプログラムを展開します。そうした方々もMDRTの会員になる道が開かれることになります。
新しいことを始める時は必ず止めることも決める必要があります。さまざまな方に聞かれる質問のひとつは「新人の頃に知っておきたかったと思うことは何ですか?」です。私の答えは『誰にでも何でも』を止める事と、NOという勇気を持つことです。MDRTは驚くべき組織です。エクセレントな組織なので、何においてもベストになることは可能でしょう。しかし、すべての事にベストでいることは不可能です。従って私たちがフォーカスすることは、一人一人の会員に価値のあるサービスを毎日お届けすることです。
私が始めて参加した1999年のニューオリンズ大会以来ずっと感じていることは、世界各地にいるMDRT会員と有能なMDRTスタッフが協力して創り上げる大会は世界最高だということです。今年はコロナウイルスの影響で仲間と集まることはできませんでしたが、ベストなバーチャル大会を開催することができました。でもご期待ください。来年の6月にはライブのステージで皆さんと集うことができるはずです。私にとってMDRTの始まり地であるニューオリンズでの大会が本当に楽しみです。
今年も残すところわずかとなりましたが、丁寧なお客さまサービスを尽くし、事業内容を数値でトラッキングし、来年の会員登録をできるだけ早く進めてください。Buckle up(シートベルトを締めて)。壮大な大会になります。みんなで祝いましょう。絶対に逃せない大会になります。ご自身はもちろん、同僚や友人も誘ってMDRT会員に登録してください。2021年度MDRT会長として皆さんをWelcomeします。 See you next year.

Ian Green, Dip PFSの本拠地はイギリスのロンドン。今年度のMDRT副会長です。5回のコート・オブ・ザ・テーブルと14回のトップ・オブ・ザ・テーブルを含め、22年間MDRT会員。MDRT FoundationのDiamond Knight の称号を持ち、Inner Circle Societyのメンバー。ロンドンで自身が創立したファイナンシャル・プランニングを専門とするGreen Financial Adviceを家族と共に経営しています。MDRTの多くの委員会等でボランティアとして貢献を続け、最近では2017年度のトップ・オブ・ザ・テーブル会長、2016年度アニュアル・ミーティングのメイン・プラットフォームとスペシャル・セッション担当委員長を務めました。業界団体での講演経験も多く、Personal Finance Society Charitable Foundationの理事、そしてイギリスの生命保険連合の理事なども務めました。