皆さんとお会いしたてごあいさつしたかったというのが本音です。安全な状況になったらお会いすることを楽しみにしています。役員会メンバーに選ばれることはとても光栄であり、素晴らしい機会を与えられていることに心から感謝しています。私を知っている人であれば、私が人生で最優先しているのは家族だということをご存じだと思います。この度、役員会メンバーに推薦されたことを受けて、自分がここまで来た道筋を振り返る機会がありました。

両親であるLouとDiane Gagneから多くの事を学びました。私はニューハンプシャー州にある人口4,000人という小さなコミュニティで育ちました。両親は無条件の愛情を持って育ててくれました。一生懸命働くことの重要性、やると言ったことはやる、困難なことがあっても忍耐強く努力を続けることなどを教わりました。

因果応報、行動に応じた結果がついてくると言われて育ちました。良い行いを続けていればきっと良い結果に至ると励ましてもらったことにも感謝しています。5歳の時に家出を図ったことがありました。大事なぬいぐるみを抱きしめて、ご近所の玄関先まで逃げました。ふたりの姉は大騒ぎしていましたが、両親は静かに見守り、穏やかに連れ帰ってくれました。

また、自宅に現れたクモを撃退したこともあります。両手いっぱいの小石を投げつけたのですが、クモは窓ガラスに張り付いていたので・・・残念ながらクモは生きのび、ガラスは砕けました。父には申し訳なく思っています。

私にとって1992年は記念すべき年です。この業界でキャリアをスタートした年だからです。同じ年に高校の同級生だったDianaと結婚するという幸運に恵まれました。彼女とは心理学の授業で同じクラスになり、説得した結果デートに応じてもらうことができました。出会って34年、結婚して28年になります。Dianaは我が家の礎のような存在です。私が駆け出しのころは家計を支えてくれました。私の仕事が軌道に乗り、子どもが生まれてからは家を守りながら、私の仕事上のプロジェクトを手伝って仕切ってくれました。私たちは３人の素晴らしい子どもたちに恵まれました。親としてLucas, EmilyそしてSarahを誇りに思っています。そして最近家族に加わったのは犬のRosieです。

MDRTが金融関係の他の団体と決定的に違うのはホール・パーソン・コンセプトのおかげだと思います。自分の時間管理をすることで、家族にとって大事な瞬間にいることをMDRTから学ぶことができました。毎年新しいカレンダーに真っ先に書き込むのは学校の行事や家族の大事なイベントです。仕事の予定は残りの日に入れます。そして、忘れてはならないのが仕事場のファミリーです。このチームがなければ私がなろうと努力しているホール・パーソンは到底実現することができません。みんなの頑張りがあった結果、想定以上の実績を達成することが可能になりました。

そして、最後がMDRTのファミリーです。MDRTのおかげで私は経営者らしくなりましたし、数えきれない多くのことを教わりました。自分だけの努力でエクセレンスの高みに至ることのできる人はいません。メンターの存在が大きいはずです。私自身についてもAndrew LordとBob Garneauというメンターがいなければ、MDRTにおけるジャーニーはそもそも存在しなかったと言えます。1999年に初めてのアニュアル・ミーティング、ニューオリンズ大会に出席できるようになるまでは（MDRTという）テーブルに届かない長い年月がありました。2人の導きのおかげでテーブルに着くことができましたし、さらに会員資格を得てからはボランティアをするように励ましてくれました。

最初のボランティアで与えられた仕事はMDRTバンドの機材運搬チーム、通称ローディーです。バンドの機材を運ぶ仕事が魔法のようなアドベンチャーの入り口でした。実は私は趣味でドラムをたたくので、機材を運びながら自分はドラマーなので、もし欠員ができたら誘ってほしいと頼みました。数年が経過した2008年に声がかかり、あと4人のMDRT会員とRoundaboutというMDRTバンドを結成することになりました。そして2014年には、MDRTエクスペリエンスのクアラルンプール大会でバンドとしてパフォーマンスをすることができました。

貢献すると自分がGiveするより多くを受け取ることができます。MDRTはそんなチャンスに続く道です。ここで出会った友人たちは、難しい案件で困っている時や、困難に直面して苦しんでいる時に助けを求めるとともに、うれしいことを共に祝うことのできる素晴らしい仲間たちです。ボランティアをしながらリーダーシップ・スキルを学び、委員会に参加し、チェアとしてリードする機会を与えられ、もしかすると役員会メンバーに選ばれるのです。

MDRT会員になったからこそ、今まで知らなかった世界を知り視野が広がりました。子どもの頃に外国に行くことなど想像もできませんでしたし、世界中に友人ができる事も考えられませんでした。私たちは多様な文化をもつ多様な国々から参加していますし、環境も大きく違うけれど、たくさんの共通の課題に立ち向かい、多くの知恵をシェアできることをMDRTから学びました。本日はこのビデオを通して、私を役員会メンバー候補へと導き指導してくださったたくさんの会員の皆さんに心からの感謝を込めてお礼を申し上げます。

新米役員として学ぶことがまだたくさんあります。皆さんとお会いして、皆さんから学び、どうすればMDRTが皆さんの目標達成や夢の実現に貢献できるかを考えていきたいと思います。感激しつつも謙虚に推薦をお受けします。

Gregory B. Gagne, ChFC（ニューハンプシャー州Exeter）は2020年度MDRT役員会メンバー予定者に推薦されました。Gagneは4回のコート・オブ・ザ・テーブルと12回のトップ・オブ・ザ・テーブルを含め、21年間MDRT会員。またMDRT FoundationのPlatinum Knight の称号を持ち、Foundationの理事を務めました。Gagneはウェルス・マネジメントと資金配分のプランニングを専門的に扱うAffinity Investment Group LLCを設立しました。MDRTではボランティア精神を発揮し、トップ・オブ・ザ・テーブル、大会準備委員会やPGA担当のグローバル・カウンシル・メンバーも務めました。これまでにMDRTの大会で12回講演をしました。MDRTでのリーダーシップに加え、NAIFAニューハンプシャー支部の支部長を務め、2008年には同支部からDistinguished Financial Advisor Awardを受賞しました。