
私たちは代理店やアドバイザーの立場で緊急サイレンやヘッドライトではなく小切手を持参してお客さまの生活再建を助けます。
先日、我が家から約1.6キロ離れたところに巨大な黒煙が上空に向かって吹き上がるのをオフィスの窓から見ました。同じような経験をされた方はそのようなとき「誰も怪我しませんように。大変なことになっていても何とか無事でいてほしい」と心の中で叫ぶと思います。数秒後にはファースト・レスポンダー(第一対応者)である救急隊員が駆けつけていました。
今や全世界がCOVID-19パンデミックに取り組んでいます。その脅威は恐ろしいものです。オフィスから1.6キロ離れた家がわずか数分で炎に包まれたように、COVID-19によって通常の生活パターンは破壊されました。
私が成人してからも仕事や旅、学校などのあり方や大切にしてきた事柄が突然中断させられた影響力の大きい出来事はいくつかありました。9月11日の同時多発テロ、カリフォルニアの山火事、ハリケーン・カトリーナそして2019年に発生したアメリカ中西部の壊滅的な洪水などです。
危機が発生するたびに真っ先に対応してくれる人々や職業グループをファースト・レスポンダー(第一対応者)と言います。
第一対応者は日常生活に欠かせない存在です。
- 検査結果が陽性であるとの医師からの連絡
- 交差点での交通事故
- 自宅や会社を襲う火事
- 電気を供給する送電線の断線
- 社内ハラスメントの被害者となった従業員の救済
国家的、地域的、個人的な危機の際にはファースト・レスポンダーが最初に対応します。
保険代理店やファイナンシャル・アドバイザーはセカンド・レスポンダー(第二対応者)です。危機がニュースとして注目されなくなり、家族が病院や遺体安置所から戻ってきたときに登場します。サイレンもライトも無い二番手の対応者として現場に登場します。
COVID-19パンデミックは第一対応者である医療従事者に対する感謝と尊敬の念を高めました。
しかしニュースのヘッドラインを飾らなくても重要な役割を果たしていないと思わないでください。第一対応は私たちの役目ではなく、私たちが担う仕事ではないからです。私たちは救急車に飛び乗って心肺停止の患者に救命措置を施すわけではありません。むしろ残された家族が自宅に住み続けて生活を維持するために医療費を払うためのお金をお届けします。今回の世界的なコロナ危機で私は絶え間なく報道される経済崩壊のニュースに怯えているクライアントに対応しました。
「市場は暴落している!」私たちは収入保障や分散投資についてアドバイスします。
「失業した。生活費はどうしたらいいの?」配当金のある貯蓄性生命保険や生活費6ヶ月分の現金を準備しておく(キャッシュ・リザーブ)といったセーフティ・ネットを提供します。
専門的な訓練を通して得た知恵と経験によりお客さまに希望や合理的思考、心の安らぎを提供できます。お客さまが経験する試練や苦難に対し、二度だけでなく三度四度と対応することも良くあります。
セカンド・レスポンダーの仕事が第一線で活躍する英雄的なファースト・レスポンダーより優れているという意味ではありません。それぞれの役割は異なります。しかし私たちの仕事も同じくらい重要です。
ファースト・レスポンダーは「あの人の命を救った!」と言います。
セカンド・レスポンダー(第二対応者)である私たちは「ここからは私たちが引き受ける」と胸を張って言えるのです。

Adam A. Solano Jr., CRPCはMassMutual社で1993年からファイナンシャル・サービスのキャリアを始め、現在はLakeside Financial Groupとして活躍しています。Solanoは地元の専門家協会の支部長や会長を務め、業界雑誌にいくつかの記事を寄稿しました。またWTTWの番組 “Chicago Tonight” で業界のフィデューシャリー規定とアドバイザーやお客さまへの影響について解説しました。