
2020年はなんとクレージーな年だったことでしょう。アドバイザーである私たちは工夫に工夫を重ねてこれまでとは異なる新しい方法でお客さまに対応することを強いられました。その中でお客さまとの会話はしばしば経済的なテーマを超えたものにも発展しました。
日常生活が大きく揺るがされたとき、人は恐怖を覚えます。そして恐怖や不確実性に直面したとき、人は自分にとって本当に大切な人や物を支えとして踏みとどまることができます。昨年私たちの支えになったのはMDRTのホールパーソン・コンセプトでした。私たちはホールパーソン・コンセプトをよりどころに周囲の人々との支え合いや強いつながりを求めて活動を続けることができました。
2019年12月、私たちはチームで翌年のテーマを話し合っていました。その翌年に何が起こるかなど知る由もありませんでしたが、ホールパーソン・コンセプトをお客さまにもご紹介していこうと決めました。それが何を意味するのかなど見当もつきませんでしたが、とにかくお客さまと一緒にこのテーマに取り組んでいこうと決めたのです。それはまさに正しい決断でした。
私たちはお客さまとたくさんの時間をかけて経済的な話をしますが、お客さまの経済状況や幸福に大きく影響を与えるものは経済的な要因だけではありません。そこで私たちはお客さまを対象とした自己満足度アンケートを作ることにしました。アンケートはお客さまのホールパーソンとしての成熟度を測るためのものであり、私たちにとってはお客さまとより強いつながりを築くための方法でもありました。
以下はアンケートに取り入れた内容の一部です。それぞれのカテゴリーで記載した項目についてお客さまがどれくらい満足されているかをお聞きしました。
人間関係のカテゴリー
- パートナー、子ども、ご両親、兄弟姉妹と過ごす時間について
- 経済的な問題によって大切な人たちとの関係性にストレスやひずみが生じていないか
健康のカテゴリー
- 全身の健康状態について
- ご自身の経済状況についてのストレス
精神のカテゴリー
- 祈りをささげたり内省するための時間は確保できているか
奉仕活動のカテゴリー
- 金銭以外の寄付活動について
- 慈善活動への参加について
教育のカテゴリー
- 学歴について
- 経済教育について
キャリアのカテゴリー
- 現在の業種や職種について
- 将来目指している業種や職種について
- 現在の従業員福利厚生制度について
経済のカテゴリー
- 資産税対策について
- 家計簿やその他の家計管理方法について
経済的な要因は全てのカテゴリーに関わるものですが、このアンケートを通じてお客さまとは経済的なこと以外のこともお話しできるようになり、お客さまの人生観や生活状況についての考え方や感じ方も推し測ることができるようになりました。ホールパーソン・コンセプトをご紹介するには完璧なタイミングだったと言えますし、今後もこのアンケートを継続する予定です。
私たちはお客さまと長い期間にわたって揺らぐことのない強いつながりを築き、お客さまにとって信頼できるアドバイザーになることを目指しています。不確実なこの時代にこそ、全てのアドバイザーの皆さんがお客さまとより深いつながりを築いていらっしゃることを願っています。お客さまは今こそ最も私たちを必要としていらっしゃいます。
Juli McNeelyアメリカ、ウィスコンシン州Spencer、 14年間会員連絡先はjuli@mcneelyfinancial.com