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池上久美子会員の前職は看護師です。専門学校を卒業後、約20年にわたって医療現場で患者さんと向き合ってきた池上会員に転機が訪れたのは40歳の時。現在所属する保険会社の支社長と会話をする機会に、当時勤務していた新生児集中治療室で多くの障害児や1㎏以下の低出生体重児とその家族の姿を見てきた池上会員が、「障害のある子どもの親は、子ども自身が入れる保険がないために子どもの将来に強い不安を感じている。生まれつき障害があっても入れる保険はないか」と訊いたところ、「保険業界には医療の観点で保険を語れる人材が少ない。そういった提案を含め、当社に来て医療と保険のかけ橋になってくれないか」と誘われたのがきっかけでした。東海ブロックに所属し、これまでのMDRT登録回数は4回。看護師時代に培った視点から、顧客の健康をサポートしながら保険営業に取り組む池上会員の仕事に対する思いや今後の抱負を聞きました。

今も心は現役の看護師

「保険と医療をつなぐ存在になりたい」という大きな志を抱いて飛び込んだ保険業界でしたが、いざ見込み客を探そうと思っても、身近な医療従事者はすでに自社の契約者がほとんどでした。希望を失ってもおかしくない状況ですが、池上会員には仕事以外にある特技がありました。それは人と人をつなげること。「出会いがない」という職場の若いスタッフの声をきけば、飲み会やイベントを積極的に企画し、多くの出会いを演出。一人で居酒屋に行けば、店主や隣に座ったお客さんと交流することで人の輪を広げてきました。入社後は、そういった人間関係を生かして顧客を増やしてきたといいます。居酒屋のカウンターで隣に座った人と話をするときには、あいさつ代わりに「保険に入っていますか?」と声を掛け、「以前は看護師をやっていて、今は保険の営業をやっている」と話すと、面白がって話を聞いてもらえるといいます。「保険の営業パーソンでも、知らない人に最初から保険の営業をやっていると言いたがらない人は多いが、私はお客様の人生に深く関わるこの仕事に誇りを持っているので先に言うようにしている。病院では患者さんが亡くなったり、退院されたりすれば、患者さんやそのご家族とのご縁も切れてしまうが、この仕事ではその先もサポートを続けることができる。お客様に長く寄り添い、多面的に支援できるこの仕事は私にとって理想の看護の姿。私は今でも看護師を辞めたとは思っていません」と爽やかに語ります。

健康指導で若い顧客の未来を守りたい

昨今、若年層の保険離れが課題となっていますが、池上会員の顧客には20代30代が少なくありません。その理由は、誰よりもそのリスクを池上会員自身が感じているからにほかなりません。看護師時代、若くして高度障害状態になった患者さんを多く見てきた池上会員は、若い顧客に対して「可能性は少なくとも、仮に重大な病気で高度障害状態になった場合、国や企業の制度で十分かというとそうではない。今は入院してもせいぜい3か月しか病院にはいられない。晩婚化も進む今、一人暮らしだったら誰に助けてもらえるかも真剣に考えておく必要がある」と伝えています。また、契約の際には必ず健康診断結果を確認し、健康に関するアドバイスも行っています。中には毎年健診結果を持ってくる顧客も多いとか。結果を見て、必要があれば、知人の専門医を紹介しています。「最近、コンビニのお弁当ばかり食べているという独身の若者が非常に多いと感じている。便利だとは思うが、栄養バランスの面では問題がある。特に今はコロナ禍で、運動不足になっている人も多い。日本全体でも成人病になる人が増えており、若い人でも血圧の高い人が多い。食事の偏りや運動不足、過剰なストレスがその原因だ。少子高齢化が進む日本で病気を持った高齢者が増えれば、国も支えきれなくなる。そういう意味でも健康管理は若いうちから教育の一環として伝えていく必要がある」、そう真剣に語る池上会員の表情は医療従事者と同様に危機感にあふれています。

保険と医療をより強く結ぶために

池上会員が保険業界に入るきっかけになった「障害があっても入れる保険」のアイデアは、入社後、現場の声として本社に届き新商品の開発に繋がったそうです。そんな池上会員が今見据える大きなテーマが「介護」。病気を持ちながら長生きする人が増える今、医療業界とのより強い連携が必要だというのが池上会員の主張です。例えば、病院がその患者が契約している保険の給付対象の治療を把握して保険会社へと連携できれば、早い段階で給付金を支払うことができます。また、介護施設に入る必要が生じた場合、患者の家族が施設を探すことがほとんどですが、専門知識が無い状態では難しいことも多いため、保険会社として支援する仕組みを考えるなど、そのアイデアは尽きません。最近では、健康について考えてもらいたいと、専門医の協力の下、日本人が最も多く罹患する大腸がんとその予防に関するパンフレットを作成し、顧客に配布しています。「コロナ禍もあり、営業面で苦しくなるとついつい自分の利益ばかりを追ってしまいそうになるが、こんな時だからこそ、顧客のために何ができるかを考えるべきだと思う」、池上会員の心は常に顧客に寄り添っています。

まとめ

「保険の担当者として保険の手続きはもちろんだが、看護師として看取りまでお手伝いしたい」と語る池上会員。過酷な医療現場での経験を通じて「健康」の価値を知る池上会員の言葉には、得も言われぬ説得力が伴います。若い顧客のためにも90歳まで現役でこの仕事を続けることが目標だという池上会員の健康伝道師の旅路はまだまだ続きます。

池上 久美子 会員 (Kumiko Ikegami)
池上 久美子 会員 (Kumiko Ikegami)
2021年3月20日

健康を支えることは未来を守ること ~看護師ならではのアプローチ~

顧客に対して、看護師としての豊富な経験と知識に基づいた健康に関するアドバイスを提供し続けている池上会員。保険と医療の架け橋として保険業界と顧客の両者に貢献する活動のほか、生保営業の仕事に対する強い思いを聞きました。
保険という解決策
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著者

池上 久美子 会員 (Kumiko Ikegami)