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9 01 2022 / Round the Table Magazine

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メンター探しの5つのヒント

By Lisa Z. Fain

対象のトピックス

当社Center for Mentoring Excellenceでは、これまでに何千人もの専門職の方々と共に調査・検討を重ね、メンタリングの効果が高まる方法を研究してきました。その結果当社では「メンタリングとはメンターとメンティーがパートナーとして協労し、共に明確に定義したメンティーの知識、スキル、能力を高めるというゴールを達成し、双方が学ぶ機会」と定義しました。理想的なメンタリング関係は新しいことへの挑戦が難しいメンティーにとってさながら共鳴板、実験室、セーフティーネットのような存在で、成長の機会でありスキル強化に役立ちます。メンタリングではメンティーが1番得るものが多いと思われがちですが、実は三方よしのトリプルWinだと考えています。すなわち、メンターもファイナンシャル・サービスの専門職全体にとってもWinです。

では、どうすれば自分にぴったりのメンターと出会えるでしょうか。メンター探しのプロセスを5ステップに分けてご紹介します。

1. WhoではなくWhy

メンタリングを受けたいと考える方は多くの場合、真っ先に誰にメンターになってもらおうかと考えるのが普通でしょう。本当は少し違う問い掛けをしていただきたいです。一般的には知っている方や同じ支部の先輩を見習いたいと思うかもしれません。しかし、最初の質問は「自分は何を学びたいか」であるべきです。少し時間をかけて、自分はそもそもなぜメンターの指導を受けたいのかを考えてください。

2. メンターに何を求めるか?

メンタリングに何を求めているかが明確になってもまだWhoに取り掛かるには早すぎます。次の問いは、メンターにはどういう資質を求めるかを特定することです。肯定的に励ましてくれる人を求めていますか。もしかすると厳しい課題を与えてくれるメンターを求めているかもしれません。もしかすると見込客探しが上手な方を探しているかもしれませんし、営業戦略の知識がある方を求めているかもしれません。または、医務査定や保障内容の設計に詳しい方が必要なのかもしれません。どういう分野が強いメンターを求めているかが分かったら、そうした強みを持つ方から候補者を絞り込んでください。

3. 周りの方に知らせる

少し変わっていると思われるかもしれませんが、次のステップは周りの人達にあなたがメンターを探していることを知らせることです。顧客開発のスキルとしてすでにお持ちのスキルを活用して周りの人に知ってもらってください。今回はその能力を自己開発に役立ててください。例えば私がメンターを探していたときは多くの方にリーダーシップ・スキルを学びたいと思っていることと、より良いリーダーになれるように導いてくださるメンターを探していると伝えました。一部の方には、どなたかご存じありませんかと紹介を依頼しました。周りの人達はそんな皆さんを応援し、紹介してくださる方もいるはずです。自分でも候補に考えていた方のリストに、紹介された方々を加えて検討してください。誰か、ということよりも、どういう能力を持った方を探しているかに注力することが大事です。

4. 慌てない

メンターになってほしい方がいらしたとしてもすぐにお願いすることはお勧めできません。数人の候補に絞り込めたところで、それぞれの方とお会いして雰囲気を確認してください。メンターになってもらいたいのではなく、メンターを探していると伝えるべきなので、例えば「見込客探しの手法を学びたいので少しお話をうかがえませんか。今、1番取り組んでいることなのです。ほんの短時間で良いので、お話を聞かせていただけないでしょうか」といった具合です。いきなりメンターになってくださいと言われるとビックリする方がいらっしゃいますが、このアプローチならばお互いの成長に寄与できるかを固くならずに確認することができます。こうしてアプローチすることで、時間に関する考え方や説明の方法についても理解することができます。

あなたが学びたいスキルに秀でている方であっても理想のメンターになれるとは限りません。メンタリングはメンター側のスキルが重要ですし、時間、忍耐力、リソース、(時間や労力を)投資しようという気持ちが必要です。実際にフォーマルなメンタリングを開始する前に時間をかけてお互いを知ることで、より良いメンタリング経験にできるでしょう。

一方、そうしてお会いいただいたメンター候補とうまくいかなかったとしても決して時間のムダにはなりません。キャリア開発に重要な意味を持つ信頼できるメンターを探しているのですから、そう簡単には見つかりません。メンターには向いていなくても、アドバイスをくださったり、コーチングをしてくださったり、何かの情報源として大事な存在になる可能性は高いです。

5. 依頼の準備

自分の将来を託せるような、この人と思えるメンター候補に出会えたら、正式な依頼をしましょう。何を求めているか、きっちりと明確に説明することが大事です。

例えば、「本日は見込客探しと顧客開発についてのお話を聞かせていただくためのお時間を取っていただきありがとうございました。実は、私はその分野のメンターを探しているところで、できれば私に投資していただけないかと考えています。具体的には、こういうことをしていただきたい、ついてはこの程度の時間をいただきたいと考えています。いかがでしょうか、お力を貸していただけないでしょうか」

ファイナンシャル・サービスの専門家として皆さんはお客さまにより良いサービスを提供するために尽力していますし、信頼関係の強化、専門性を高めるといった努力を続けています。そういう皆さんだからこそメンタリングのカルチャーを取り入れることで強く成長することが可能だと確信しています。この業界で学び、成長し、次世代の発展につながる活動です。

MDRTピアー(仲間)メンタリング・プログラム: キャリアの安定と前進、専門分野の強化を目指すMDRT会員を別の会員がメンタリングします。入会の詳しい情報はmdrt.org/connect/mentorship/をご参照ください。

2021年MDRTアニュアル・ミーティング・バーチャル・イベントの講演はmdrt.orgから。

Lisa Fainはグローバルに講演活動をしているCenter for Mentoring Excellence社のCEOとして、カルチャー能力を高めることとメンタリングを推奨しています。”The Mentor’s Guide” (第3版) の著者です。連絡先はlfain@centerformentoring.com