
「今でこそチャリティーと呼ばれていますが、昔は当たり前のことでした」
自身の生い立ちを振り返りAdrian P. Baker, Dip PFSは近所の人々が互いに助け合った思い出を語りました。国営の住宅に住み、あまり裕福ではなかった彼の家族は、ごく自然に近所の恵まれない人を助けていました。英国ブリストル在住でMDRT会員暦40年のBakerは子どもの頃、外出が困難な高齢者のために食料品の買い物を手伝っていました。「豊かになりたければ努力しなさい」と買い物を頼んだお年寄りが知恵を授けてくれることもありました。
MDRT Foundation会長は間違いなく努力し、豊かになった後もハードワークをやめません。
彼は12年前に赤ちゃんに無料で頭蓋オステオパシー治療を提供するBaby Check Bathというチャリティー団体を設立しました。この非侵襲的な治療のおかげで赤ちゃんの摂食障害が改善され、また、彼自身が48年間にわたる武術指導をしながら悩んだ腰痛も緩和できました。Bakerはさらに捨て犬、猫、馬の保護、地元の子どもホスピスの支援や自社を通じたチャリティー活動も行っています。
BakerとMDRT Foundationの関わりは古く、1986年9月10日に初めて1,000ドルを寄付し、現在はエクスカリバー・ナイトの称号を得ています。エクセルでこれまでのあらゆる寄付を記録し、十分に寄付をしているかを毎年確認しています。事業を展開しながら寄付を続けるBakerですが、MDRTメンバーシップ委員会のメンバーとして初指名されたのは2014年になってからのことです。
フロリダ州オーランドで開催された2017年度MDRTアニュアル・ミーティングのMDRT Foundationサービス・プロジェクトでAdrian BakerはGive Kids the World Villageでボランティアをしました。
翌年にメンバーシップ委員会チェア(2015年)、Foundation理事(2016年から2018年)、Foundationの管財人(2020年)、事務局長(2021年)、副会長(2022年)に指名され、今年度は会長を務めます。
会長任期中に世界中に展開するMDRT FoundationとMDRTの統合を目標にしており、すでに展開している世界の国と地域に加え、特にインド、インドネシア、マレーシア、メキシコ、パナマ、ペルー、シンガポール、韓国、台湾地域、タイでの認知度と関与を高めることを目指しています。
「確かに高い目標ですが実現可能です」と彼は語りました。
どうやって?
Bakerはテクノロジーを活用し、例えばモバイル機器などで手軽にFoundationへ連絡し、寄付できるようにすることを望んでいます。Foundationの最大の財産は会員の熱意、寄付と支援です。より簡単に定期的に寄付できるようにすれば、より多額のグラントが世界中に提供できるとBakerは考えています。さらにMCCや他のMDRT会員と協力して情報を拡散すれば、世界の新たな地域への支援をつなげられます。
この拡散というテーマにおいてBakerは2点指摘しています。最近タイとマレーシアの会員との会話で知った東南アジア諸国でのWhatsAppの普及です。全ての地域においてテクノロジー活用で後れを取らないことが重要だと言います。もう一つは彼が南西部にホテルを建設したインドなど、国により異なる生活様式を理解すること。それはインドの子ども達が登校前に瞑想をする習慣があり、また祖父母が孫の教育に与える大きな影響を目の当たりにしたからです。
訪問した中には戸に鍵がかかっていない村もありました。
「国全体がコミュニティで、慈善や寄付をする概念すらない地域が世界にはあります。私達が知らないその土地のやり方を学ばねばなりません」
子どもの頃の経験が現在の人助けにつながっているMDRT Foundationの新会長は、組織と影響力の拡大に努める一方でハードワークを緩めるつもりは一切ありません。
「何事にもアイディアとエネルギーがいりますし、やるべきことはたくさんあります。待ちに待ったスタートです」と意欲を示しました。
Contact: Adrian Baker adrianpbaker@me.com