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成功をプランニングする
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11 01 2022 / Round the Table Magazine

成功をプランニングする

的確な目標設定で2023年を最高の年に

対象のトピックス

もっと収入を増やしたいですか。もっとお客さまを増やしたいですか。でもその希望はビジネス・プランを立てるほど具体的な内容ではないかもしれません。「細部を把握し、目標を書きとめる」これは2022年1月に開催されたウェビナーでビジネス・コーチのMax Bolkaと米国メリーランド州の18年間MDRT会員Kathleen R. Benjamin, CFP, CPAがシェアした提言のひとつです。このウェビナーでは、ビジネスにとって有意義なロードマップを考案し、実行に移すための多くの推奨事項が挙げられました。

アドバイザーは「成功のためのサーモスタット」を高く設定しておく必要があります。Bolkaは「目標設定のための正しいマインドセットを整えてからスタートすべきだ」と提言します。

具体的な数値目標

目標はすべての活動に「目指すべき地点」を与えます。ほとんどの人は「仕事を減らしたい」「お金を稼ぎたい」「痩せたい」「精神的に満たされたい」という希望を口にしますが、問題は具体的な到達目標がないことです。収入を増やしたいのですか。では今いくら稼いでいて、これからいくら稼ぎたいのですか。仕事を減らしたいのですか。では今は何時間働いていて、それを何時間に減らしたいのですか。人は数字にすることを恐れています。それが問題です。具体的な数字にして書くことが重要です。そうすれば、自分が何をしたいのかに集中することができます。数値化できなければ、適切な目標ではありません。

コミットメント

ほとんどの人はビジネスや人間関係など、あらゆることに手を出します。しかし、広く浅くではだめです。コミットしてください。自分が一度決めたことに恐怖心を抱いたり疑ったりすることは自分を無力にします。好きなだけ調べて納得の行くまで勉強してください。一度「これだ」と決めたら、とことんやりきることです。一度や二度失敗しても気にしてはいけません。次の段階に進み、また繰り返せばいいのです。最初からうまくいく人はいません。すべてはゲームだと思ってください。良いも悪いもありません。失敗もないのです。あるのはフィードバックだけです。自分だけで判断を下してはいけません。振り出しに戻ってすべてを磨き上げ、そこから逃げないことが重要です。

大きな構想

10万ドルを稼ぐ人と50万ドルを稼ぐ人の最大の違いは後者はより大きな発想ができることです。それだけの才能があるのでしょうか。仕事を任せられる能力があるのでしょうか。私達は皆強みを持っていますが、50万ドル稼ぐ人との最大の違いは、大きな発想ができるかどうかです。Helen Kellerに「目が見えないこと以上に悪いことはありますか」と尋ねた人がいます。彼女は「ひとつだけあります。目は見えているのに何も見ていないことです」と答えました。私達を尻込みさせるものは恐怖心です。ドラゴンを無視すれば、食べられてしまう。ドラゴンに立ち向かえば倒されてしまう。しかし、ドラゴンに乗ることを学べば、その力強さとパワーを利用することができます。恐怖と戦ってはいけません。恐怖の乗りこなし方を学ぶのです。

行き詰まったらどうすればいいか

もしすでに前記のアドバイスをすべて実行しているなら、つまり大胆な発想をして、集中し、具体的な数値目標を持っているのに実現していないのなら、目標を2倍にすることです。「あなたは分かっていない。今やりたいことをするだけでも時間が足りないのに」と思うかもしれません。しかし私は努力を2倍にしろとも量を2倍にしろとも言っていません。「目標を2倍に」と言っているのです。

宇宙は、あなたが間違った場所を見ていることを伝えようとしているのです。あなたは小さく考えすぎています。視野狭窄を起こしています。視野を広げれば、何をしなければならないかが分かるでしょう。もし私が今「収入を10倍にするには何が必要ですか」と尋ねたら、ビジネスで努力をして取り組むべきすべての領域が照らし出されるでしょう。そうすれば単に「これがしたい、あれがしたい」ではなく、取り組むべき目標が見えてくるのです。だから目標を2倍にしてください。行き詰まったとしても、前に進むしか選択肢はありません。

目標設定は複雑なものをシンプルにし、計画を実行しやすくします。Benjaminは実行しやすい計画を作るために不可欠な要素を分析しました。

目標を書き出す

Bolkaが先ほど述べたように成功の90%はあなたの頭の中にあるアイディアにかかっています。まず頭の中にあることを書き出すことが重要です。ひとつの方法は年間事業計画の作成です。皆さんが起業したばかりでも、すでに会社のオーナーでも、持っている財産の維持に努めている状況でも、目標を達成するためのプランを明確にすることが重要な一歩です。何を目指そうとしているのかが定義できなければ、誰からも手を貸してもらえません。計画書を書面で準備することにより、チームのメンバーは疑問点や誤解を解消する機会を得ます。計画をより明確に理解するだけでなくプランに感情移入するでしょう。文書化された計画を見せればチームにあなたが本気であることが伝わり、次のステップに進みます。チーム・メンバーに対し、会社のプランと完全に一致したメンバー独自の目標を立て、それに沿った計画を立ててもらいましょう。

具体化

目標を具体的にしておけば自分がするべきことに集中できます。では年間事業計画の作成はどこから始めれば良いのでしょうか。いくつかの異なる構成要素があります。まず「何をしたいのか」から始めます。つまりビジョンです。3年後、5年後にどのような状況になっていたいですか。もうひとつの要素はそのビジネスの「存在意義」です。皆さんのミッションは何でしょうか。どんな目標を設定すれば、年間事業計画の進捗状況を数値化するのに役立つでしょうか。次に「どのように成長し、前進していくのか」という要素があります。私がスタディー・グループで実際に行ったことのひとつはJim Horanの"The One Page Business Plan"を使うことでした。テンプレートで作成できるため、白紙から始めるよりずっと取り組みやすくなります。

ビジョンとミッション

次はビジョン・ステートメントです。今見えている期間だけでなく、全体で何を達成しようとしているのかを明確に定義することが重要です。それは年間の売り上げ目標かもしれませんし、サポートしたいご家族の数かもしれません。地域密着型にするのか、全国展開するのか、あるいは国際的なビジネスにしたいですか。どのような顧客をサポートしたいですか。定年退職を迎える人たちですか、それとも十分な保険サービスを受けていない地域のご家族でしょうか。次にミッション・ステートメントです。「このビジネスの存在意義は何か」からスタートし、非常に明快で簡潔にしなければなりません。人に尋ねられても分かりやすく説明できるようにしてください。そして、ここが難しいところですが、あなたが成功に向かっていることを数値的に測定し、正しい軌道であるとどうやって判断しますか。Bolkaが言ったように、数値化できなければ、適切な目標ではありません。

方法を明確にする

「ビジネスを成長させ、会社を成功させるにはどうすれば良いか」に思いを巡らせるとき、皆さんは戦略に踏み込んでいます。まず大きなビジョンを持つことからスタートし、掘り下げてミッションを導き出します。目標が定まったら、次は戦略です。どのプロセスや目標に変更が必要か、新たなプロセスや目標にどう取り組むのかを検討します。ここで重要なことは「方法を明確に定義すること」です。例えば、見込客を集めたい場合「どうやって集めれば良いか」が重要です。プロセスや目標を実現するための方法を3つ考えなければなりません。一例として、CRM(顧客管理システム)を活用して見込客を特定する方法が考えられます。あるいはサービス改善の余地を特定し、お客さまへの対応の早さやサービスの質、顧客満足度をリアルタイムで測定したいと思うかもしれません。あるいは社内の効率を上げたいと思うかもしれません。そのために電子署名を取り入れ、モバイル入金アプリを利用し、スケジュール管理ソフトの利用を増やすことも考えられます。繰り返しになりますが目標をかなえるためにどのような活動がワンページ・ビジネスプランに書き込まれるかという話だけでなく、成功に不可欠と判断した活動や目標に対して、具体的にどのように取り組むかという話も重要になります。

アクション・プラン

これらの戦略にはどのようなアクションが伴うでしょうか。懸念事項だった従業員ハンドブックのプロジェクトを完成させますか。お客さまに新しいサービスやソリューションを紹介しますか。あるいは新しいソフトウエアを導入しますか。完了予定日がいつ頃になりそうかをメモしておきます。予定日の記入は重要です。なぜならアクション・プランは互いに影響しあっているので、ひとつが達成されないと、次のアクション・プランの障害になってしまうからです。

この動画のフルバージョンはmdrt.orgでご視聴いただけます

CONTACT

Kathleen Benjamin kbenjamin@thepacificbridgecompanies.com

Max Bolka max@maxbolka.com