4 06 2023
若い世代をクライアントに
By 三堀 翔子 (Shoko Mihori)
対象のトピックス
SNSを活用した営業活動
デジタルとアナログのメリットを活用し、20代前半から30歳半ばの若い世代を顧客にする江口大記会員(福岡県)。紹介の中で、自身のSNSについてや、初対面のお客様にはハガキでの挨拶をしたり、職場に足を運び名刺交換だけして帰るなど、まずは自分が保険の仕事をしていること、そして1回だけ話を聞いて判断をしてほしいと伝えてアポを取るという。
SNSの活用では、LINEの公式アカウントとインスタグラムの発信を行っている。普段友人とのコンタクトもLINEやインスタグラムでやることが多いため「テレアポが王道」という点に違和感を感じ、現在はLINEでのアポ取りが定着したという。プライベートで活用するインスタグラムでは、「自分が今日何をしている」「どこに行っている」といったことを発信することで、友人だけでなくクライアントにも自身の日常を伝えて身近に感じてもらっているとのこと。
また、積み立てNISAの制度が変わるなど、金融系の情報をストーリーに上げることで、そういったことに関心のある層に気軽に質問や相談をもらえる環境を整えているそうだ。気軽に聞けるような環境を整えていければ、保険以外のことでも役に立てることができるのでは、という思いでSNSでの情報発信をしている、と江口会員は語る。
成功の源は「ポジティブ思考」
自身と同世代の20代の人を中心に営業活動をしてきた渡邉元貴会員(東京都)。自分自身がポジティブ思考で勧めることで、若い世代のクライアントも納得してくれる、と営業の秘訣を語った。「保険ってケガや病気などで、入れなくなる可能性があるもの。自分が病気になるかどうかはコントロールできない。だから早く入る方がいいのです」と明快に語る渡邉会員。「若い世代がお客様なので、多くのお客様にどんどんお子さまが誕生している。多くのお客様はお子さまの保険にも積極的に入っている。このお子さまが大人になり、結婚し、また子供を産むということを考えると、若い世代のお客様をもつことはメリットしかない」と語る30歳の渡邉会員は、ポジティブ思考で今後の順風な保険営業を確信している。
一方で、「保険商品は簡単に答え合わせができるものではない」と真剣に語る。だからこそ慎重に仮説をたててクライアントに向き合い、この仮説をもとに自信をもってポジティブにお勧めするのが大切だという。「仮説を立てたときに100点を狙うのではなくて、60点でもいいので、まずはPDCAを回す。回していく中で100点に近づけていくっていう意識をしています。」
セミナー参加者は「見込み客」
企業でセミナーを開いている山﨑圭会員(神奈川県)。20代から40代の若い世代が参加することが多く、その世代が興味を持つセミナーのトピックスを選ぶことを重要視しているそうだ。生命保険のセミナーを開催するとアナウンスしても誰も来てくれないため、若い世代にとって大事なこととリンクして伝えするようにしている。例えば、教育費、住宅ローン、そして貯蓄やリタイアメントなどだ。
そんな山崎会員は、セミナー参加者を「見込み客」として彼らに財務の健康診断を勧めている。日本では企業が毎年健康診断を受けさせてくれるため、特に自覚症状がない場合も深刻な状況になる前に疾患を見つけることができる。「それと同じことが生命保険にも言える。健康状態も財務状態も自己判断はせず、ぜひ専門家の診断を受けるべき。」そう山崎会員は彼らに伝えるという。その上で参加者には財務状態などのアンケートに答えてもらうようにしているが、約6割の方からアポをいただくことができているとのこと。
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