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リタイアメントの練習

理想的なリタイアメントとは、経済的にも精神的にも十分に計画・準備されたものであることをファイナンシャル・アドバイザーは誰よりも理解しています。病気や予期せぬ事情で引退を余儀なくされる事態は避けたいものです。「しかし、この業界には『穴の開いた靴を履く靴職人』のように、自分自身のケアを忘れているアドバイザーが多い」と11年間MDRT会員のMarlon Vernon Teka De Leon, LUTCFは言います。

リタイアメントは誰にとっても大切ですが、特にファイナンシャル・アドバイザーは顧客や周囲の人々に模範を示す立場としてより真剣に受け止める必要があります。「お客さまが私を見て、自分もこうなりたいと思われる存在でありたい」と語るDe Leonは7人のアドバイザーと3人のスタッフで約1,000人のお客さまにサービスを提供しています。彼はトリニダード・トバゴ(西インド諸島の国)で活動していますが、この国では退職に関する前向きな話をほとんど耳にしません。

「残念ながらこの国では65歳になっても退職できない人が70%もいます」と言います。

リタイアメントに対する捉え方を変える

たとえ資金面の準備が整っていたとしても、退職が単なるゴールとはなりません。この人生の段階には社会に対する価値が低下し、自分の存在意義が薄れるといった否定的なイメージがつきまとうからです。こうした考え方は、国の平均寿命が短かった過去の世代の影響かもしれません。1960年当時、トリニダード・トバゴの平均寿命は66歳で、65歳で引退してもその後の人生は短いものでした。しかし世界的に平均寿命が延びているため、退職後の期間が人生に占める割合も大きくなっています。さらに、働き方や退職の仕方も多様化しています。それにもかかわらず、自分の老後のために十分な準備をしていないアドバイザーもいます。

現在47歳のDe Leonは38歳の時からリタイアメント・プランを立て、リタイアメントの練習を始めています。彼の目標は55歳から60歳の間に完全に退職することです。

「私にとって引退は単なる経済的なゴールではなく、望ましいライフ・スタイルを手に入れることでもあります。年齢に関係なく、どのような生活を送りたいかを重視します。働き続けることを選ぶ人もいれば、別の分野へ転身する人もいるかもしれません。私はハイブリッド・リタイアメントという形をとり、リタイアメントの練習をしています」と言います。

リタイアメントの練習

彼の言う引退の練習とはどういうことでしょうか。

「今できる時に、自分のやりたいことを実際に楽しむことです。人生の充実期にこそ休暇を取り、友人や家族と過ごしたり、いろいろな料理を試したり、さまざまな体験を通じて人生を満喫するべきです」と語ります。これらを今実践することで、自分が望むライフ・スタイルに必要な年金額をより的確に見積もることができます。

「飛行機を着陸させる準備ができた時に、滑走路がしっかり整っていなければなりません。最も避けたいのは、時間はあってもお金がないという状況です。お客さまのためだけでなく、自分自身のためにも計画を実行して充実したリタイアメントを迎えたい」と言います。

彼は、ファイナンシャル・アドバイザーとして成功するために実践した「規律」をリタイアメント・プランにも適用しました。「税引き前の収入の約20~30%を退職後資金に充てるべきです」と強調します。

多くの人はそこまで貯蓄をしませんが、De Leonは顧客にその重要性を訴えます。「もし望むライフ・スタイルがあるなら、先延ばしせずに今そのための犠牲を払うべきだ」と言います。さらに彼はハイブリッドなリタイアメント・プランの一環として、5年ごとにその見直しを行っています。

飛行機を着陸させる準備ができた時に、滑走路がしっかり整っていなければなりません。
—Marlon De Leon

De Leonはメンターであり23年間MDRT会員のSanjay Tolani, Ph.D., MBAから多くを学びました。「私の知る限り、彼はずっとハイブリッド・リタイアメントを実践してきました。3カ月に1度は旅行に出掛けています。それができるのは、収入の40%を退職金と投資に回し、残りの60%で生活しているからです」と述べます。

選択を尊重する

リタイアメントを真剣に考えているからといってDe Leonがこの仕事を楽しんでいないという訳ではありません。「この仕事は大好きですが、自分のことはもっと大切です。勇退できるという選択肢を持っていたいのです」と言います。また、若い頃は家族を支えるために懸命に働き、幼い子どもたちと十分に時間を過ごせなかったため、これからは家族や愛する人との時間を大切にしたいと思っています。

またお客さまや他のファイナンシャル・アドバイザーが異なる考え方を持っていたら、それを尊重します。「働き続けるという選択をされる方がいれば、私はその意思を尊重します。しかし同じように私自身の選択も尊重しなければなりません。準備不足で勇退の機会を逃すよりも、準備してあって自分の意思で機会を見送る方を選びたいと思います。60歳を超えて仕事を続けるにしても、別の道に進むにしても、将来どんな決断をしようと、自分が幸せでいられることを大切にしていきたいのです」と語ります。

Contact

Marlon De Leon marlon_deleon@sagicor.com

Antoinette Tuscano
Antoinette Tuscano
in ラウンド・ザ・テーブル誌2025年5月1日

リタイアメントの練習

De Leonは早期退職を目標に、ハイブリッドなライフスタイルを計画しています。

バランスのとれた生き方リタイアメント・プランニング
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著者

Antoinette Tuscano

MDRT senior content specialist

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