ほとんどのアドバイザーは仕事と私生活のバランスを取ることの重要性を認識していますが、多くの方は優先順位をつけるのに苦労しています。MDRT Podcastでは27年間MDRT会員でMDRT会長のCarol Kheng, ChFCと25年間MDRT会員でMDRT副会長のJohn F. Nichols, MSM, CLUが仕事以外の重要なタスクにどうやって時間を作っているかについて語ってくれました。本エピソードのフルバージョンはmdrt.org/podcastでお聴きください。
Kheng: 私は熱烈なサイクリストです。自分の人生をいくつかのスポークを持つ車輪のように考えることがあります。それぞれのスポークは「家族」「健康」「信仰」「ビジネス」「MDRT」という人生の優先事項を表します。毎年、年初に時間をとり落ち着いてさまざまな分野の目標を設定します。そして1年の真ん中に当たる6月末と12月末に評価を行い、自分が設定した目標をどれだけ達成できたかを確認します。目標を達成できずに車輪のスポークが短くなっていたら、車輪は完璧な回転をしていないことになります。私の考えではホールパーソン・コンセプトは、人生におけるあらゆる主要な優先事項の中心に位置し、回転しています。
Nichols: それにホール・パーソンは4つ、5つ、6つの均等なパーツで構成されているわけではありません。ホール・パーソンについて語るとき、バランスの取れた生活だと考える人もいますが、私は自分の価値観を中心に据えた生活を送ることだと考えています。ジムで過ごす時間よりも仕事に費やす時間の方が長いでしょうが、だからといってワークアウトを止めて自分で体調管理をすべきだという意味ではありません。私の場合はホール・パーソンたらんとするために、「日々の勝利」という教えを実行しています。
私の1日は、日々自分に打ち勝つことでスタートします。どのようなことかというと、まず身体を動かします。腕立て伏せやプランクなどのワークアウトをして、読書もします。そして栄養バランスを考えた朝食をとります。オートミールとブルーベリーに蜂蜜を添えたものです。それを15年間続けています。飽きると思うかもしれませんが、適正体重を維持したいので日課にしています。日々の勝利の中心に位置するのは日課です。それが自分にピッタリの朝を迎えることにつながっています。
その日課の中に「朝9時までに10本の電話をかけること」があります。そこから1日が動き出します。私はいつも最適な朝を迎えられれば、最適な1日にできると考えています。それが私のホール・パーソンに対する考え方です。何年もそうしてきて、この方法が私には合っています。
ジムで過ごす時間よりも仕事に費やす時間の方が長いでしょうが、だからといってワークアウトを止めて自分で体調管理をすべきだという意味ではありません。
—John Nichols
他の人にとって最適な朝が私やCarolの最適な朝と同じである必要はありません。まず「自分のために何ができるか」を考え、そこから取り組んでください。家族のために何ができるか。ビジネスのために何ができるか。社会のために何ができるか。そして、最適な1日、最適な1週間のモデルを構築し、人生にホールパーソン・コンセプトを組み入れてください。私の考えるホール・パーソンは均等に4分割したピザとは対照的なライフ・スタイルです。
Kheng: Johnが言うように最適な朝から始めることは、私たちが本当に目指すべき目標のように思えます。結局、そのために規律を守り、正しい考え方を持つことに尽きると思います。私にも一定のルーティンがあります。朝6時に起きて自転車に乗って、瞑想して、その日にやりたいことを考えます。これが私の1日の始め方であり、ホール・パーソンとしての人生を全般的に探求する姿勢に貢献していると思います。
その素晴らしいシステムから逸脱したことはありませんか。プロセスが思うように機能しないとき、どのように乗り切りますか。
Kheng: ある日、ある月の目標を達成できないときは自分がやり損ねたこと、失ったものを補うために2倍努力します。できなかったことを意識して次はそうならないようにしています。
Nichols: 私はちょっと違う見方をしています。失敗は忘れて、その分今の行動に集中するようにしています。「今日これから何をするのか」に尽きます。私はランニングの連続記録を更新しています。この365日間、毎日走っています。仮に病気でこの連続記録が途切れたとしても、また新しい記録に集中します。「なんてことだ、今週は成約できなかった」というときでも今週のことは忘れて、自分の行動に集中します。「連勝を取り戻すためにはどうすればいいのか」を考えます。今年の目標が決まれば報酬のことはあまり気になりません。
例えば、目標がMDRTの入会基準を達成することだとします。私の場合トップ・オブ・ザ・テーブルを達成することだとしたら、そのことは一度忘れ、電話を何本かければいいのか、アポイントメントを何件取ればいいのかという具体的な行動に集中します。日々の行動の積み重ねは複利のようなもので、全てが加算されて報酬が得られるのです。
Kheng: 私たちが同じでなくてよかったわ、John。
Nichols: そうですね。全く同じというわけではありませんね。
Kheng: 人それぞれです。でも最終的にはお互いにとって良い結果が出ます。
Nichols: あなたは本当に重要なことを提起してくれたと思います。私にも「自分のレースを自分のペースで走る」というモットーがあります。これまで13回マラソンを走った経験があり、自分でも「13回もマラソンに出たのか。いったいどうやって」という感じなのですが、まさに「自分のレースを自分のペースで走る」です。Carolや他のランナーと自分を比べないようにしています。だって、生まれ持った資質が違うのですから。私よりずっと速いランナーはたくさんいるし、私より少し遅いランナーもいます。私はそんなことを気にしません。自分のこと、自分のレース、自分のペースに集中します。Carolのような人たちを筆頭に、MDRTはたくさんのアイディアを提供してくれます。でも、他の誰かになろうとするのではなく、学んだアイディアを自分の生活やライフ・スタイルに適応させ、自分の世界に合ったやり方で実践します。
Kheng: それこそがMDRTの精神です。自分の人生や成功の秘訣を進んで分かち合ってくれる会員一人ひとりから学べます。でも、学んだことをどれだけ自分の人生に生かすかは私たち次第であり、何が効果的かは人によって異なります。
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Carol Kheng carolkheng@yahoo.com
John Nichols jfn@johnfnichols.com