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教育と飛躍
教育と飛躍

7 01 2023 / Round the Table Magazine

教育と飛躍

MDRT Foundationのグラントは子ども達に、より良い未来を創るチャンスを提供するふたつの団体を支援しています。

対象のトピックス

Laura K.G. Mossakowski, CFPは当時わずか2歳でした。それでも初めてEncompass Early Education and Careに行ったときのことを覚えています。MDRT会員の寄付とボランティア活動に敬意を表して贈られるMDRT Foundationのグローバル・グラントとして今年度5万ドルを授与されたふたつの団体のひとつであり、彼女と家族の人生に計り知れない重要な役割を果たした団体です。

「大勢の子どもが知育玩具のテーブルやパズルで学び、楽しんでいました。見たこともないほどたくさんのおもちゃがあり、天井まで届きそうな巨大なピンクパンサーのぬいぐるみもありました。私はぬいぐるみに抱きついて離れたくなかったのを覚えています」と、ウィスコンシン州Green Bayの18年間MDRT会員は思い出を語りました。「それまでに見たことも食べたこともない野菜や果物を使った給食が出ました。幼心になぜこんなにたくさん食べ物があるのだろうと思いました。とても優しく歓迎され、それまで知らなかった食べ物と人のぬくもりを味わいました」

Mossakowskiの母は夫のDVから逃れ、子ども達のためにより良い環境を求めてLauraと2人の姉(当時4歳と5歳)、1歳の弟を連れて、ミルウォーキーから100kmあまり離れた祖父母や伯父、伯母が住むGreen Bayに引っ越したばかりでした。Mossakowskiと弟はすぐにEncompassの保育園に通い始めました。優しく世話をされ、栄養のある食事を与えられ(給食でビーツが大好きになった)、感情表現を学ぶ知育玩具などで遊んだおかげで、精神、身体、能力発達面で著しく成長したとその頃のことを説明しました。

「2歳なのに一語も話せなかった私は、保育園に入って1、2ヶ月で言葉を話せるようになりました」保育園には5歳で幼稚園に入園するまで通い、8歳まで放課後は学童クラブに通いました。そして10歳からはEncompassでボランティアを始めました。母親がスタッフから大学進学と就職を勧められたことと、この団体から非常に大きな影響を受けたことが理由でした。大人になってからは、2015年以来この団体の理事を務め、2017年から2020年まで会長を務めました。大規模な資金調達キャンペーンを推進し、近隣の町Pulaskiにもセンターを開設し、団体設立100周年を祝いました。

活動範囲を拡大

現在Encompassは7ヶ所の託児所で生後6週間から13歳までの1200人以上の子ども達を預かっており、2024年には8つ目の託児所を開所予定です。託児所に子どもを通わせる家庭のうち3分の1以上が雇用者、州、またはEncompassの奨学金プログラムから経済援助を受けています。MDRT Foundationのグラントは、Encompass週末フードパック・プログラムの資金と活動拡大に充てられます。このプログラムは週末ほとんど、もしくは全く食事を取れない子ども達に健康的で栄養価の高い食品をバックパックに入れて提供します。月曜日Encompassに戻る子ども達が、健康で活力に満ちて学び、楽しむためにも週末の食品入りバックパックが大きな効果を発揮します。

Kamal N. Daya, CLU, ChFCは教育やリソースを必要とする人々に届ける重要性を実感しています。テキサス州ダラス在住で44年間MDRT会員のDayaは、2008年MDRT Foundationのグローバル・グラントとして5万ドルが贈られたもうひとつの団体Worldwide Education Fund(WEF)を設立し、中央アジアと南アジアの若者の英会話力の強化を目標にしています。それはインド人難民として、家族とともにバングラデシュに移り住んだDayaが、18歳で渡米してウィスコンシン大学マディソン校に進学したとき、英語を話せるのに聞き取りができなくて苦労したことがきっかけです。

多くの移民に渡米時にあれば助かったものについて多くの人に尋ねると英語力だと言います。英語力を身につければ、やりたいことは何でもできるし、数世代続いた貧困から脱することができるからです。

Dayaは大人になって成功したら祖国を支援すると心に決めていました。しかし、2006年に保険会社のアドバイザー・マネージャー向け研修支援のために、妻のConnieとインドを訪問するまで果たせていませんでした。年に数百ドル寄付していた孤児院を夫妻で訪問した際、Connieが「ずっと長い間、あなたはいつか行動を起こすと言っていたけど、わずかなお金を寄付してきただけ。いつになったら腰を上げるつもり」と言いました。

そこから夫妻は協力して子どものための英語学校を立ち上げました。英語話者は世界に数十億人もおり、ビジネス、科学、テクノロジーの分野で働きたい人にとって英語は必須だとDayaは述べます。このプログラムは2015年にMDRT Foundationの助成金2万5000ドルを得てインド全土に拡大し、さらにバングラデシュ、ネパール、パキスタン、スリランカ、タジキスタンなどのアジア諸国に拡大しています。教育用カセットテープがMP3プレーヤーになり、今ではZoomを使うようになって、生徒のデジタル学習環境は大きく変化しています。

グローバル教室

現在、WEFは(電気もインターネットもほとんどない地域を含む)9ヶ国で約1万人の子ども達と数百人の大人を対象に英語教育を提供しています。12歳から16歳の子ども達が対象で、アメリカ人教師がZoomを使って教える英語教室や、18歳の高校卒業時にホワイトカラー職種への就業を目的とし、ビジネス、旅行、観光英語を取り入れた高校レベルの上級英語カリキュラム、20代半ばから30代前半の人々を対象とした英語能力向上プログラムなどを実施しています。

2023年度MDRT Foundationの助成金はグローバル・バーチャル・スクール(GVS)の支援に使われます。これはWEFの高校生向けプログラムで、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど主に英語圏の国の教師が自宅から、現地の教室で学ぶ生徒達に遠隔授業を行い、現場で別の教師が手伝うハイブリッドな学習環境で実施されます。

WEFにはその他以下のプログラムがあります。

  • パキスタン北部で運営する2校で英語教育を実施。2023年にさらに2校、2025年までにさらに6校を開校予定。
  • アメリカ大使館のAmerican Spacesプログラムと提携し、米国ジョージア州アトランタの提携校でMBAを取得するための奨学金をパキスタン、インド、タジキスタンの学生20人に提供する。
  • アメリカ大使館を通じたアフガニスタンおよびタジキスタン難民の支援。
  • モルドバ、ルーマニア、ポーランドのウクライナ難民が英語力を身につける機会の提供を検討中。

「さまざまなプロジェクトが進行中です。富裕層顧客の世代間プランニングを提供するためスタッフを多く抱えて現役で金融の仕事に没頭していた頃よりも、今の方が忙しいと話しています。MDRT Foundationは私達がどんな人間でどんな仕事をしているのか、どのように関わり、活動しているのかを理解してくれる素晴らしいパートナーです」と語りました。

チャリティーを推薦する

はい、そこのあなた! 皆さんが支援するチャリティー団体にも助成金を贈ることができます。申請期限は9月1日で、9ヶ国語で申請ができます。詳しくはmdrtfoundation.orgをご参照ください。ご質問は grants@mdrt.orgへ。

CONTACT

Kamal Daya kamaldaya28@gmail.com
Laura Mossakowski laura@lauramossakowski.com