Ginelle Patricia B. Sequitinはアドバイザーになるずっと前から事実上保険営業をしていました。
「子どもの頃、母の職場に連れて行かれて研修をする様子を見ていました。父もファイナンシャル・アドバイザーだったため、家での会話は仕事の話が中心でした。小さい頃から自然と金融リテラシーを学べる環境だったのです。それでも両親の仕事を知った大学の同級生から保険について教えてほしいと言われるまで、自分も同じ職業に就くとは思いもしませんでした」と5年間MDRT会員のSequitinは語ります。
興味を持った他の同級生からも、貯蓄の話を聞かせてほしいと頼まれました。「私が保険と投資の初歩的な話をした後に、実際の金融商品については母が説明しました。その結果6人ほどの友人が保険に加入しました」
Sequitinは卒業後、両親の勤める会社に入社することを決めました。「両親は私を他の部下と同様に扱うと告げました。特別扱いは一切せず、もし目標を達成できなければ解雇すると。私は現在400人のお客さまを担当し、17人のアドバイザーを束ねるユニット・マネジャーとなり、チームから分離独立した13人のアドバイザー・チームを監督しています」
新しい職業への旅
Sequitinの母Angelitaのたどった道は少し違いました。アドバイザーになったのは乳がんを克服した後の2011年でした。がんになる2年前にある人に保険への加入を勧められたのですが、不必要で余分な出費だと考えて断っていました。幸い、夫Nelsonの当時の勤務先から支給された給付金で医療費は支払えました。
MDRT会員となって4年になるAngelita Bestres Sequitinは「もしあの時保険に加入していたら経済的にもっと楽だったのに、と回復後に思いました」と語っています。
この経験をきっかけに多くの人が金融リテラシーを持ち、自身を守れるよう手助けしたい、という意識が目覚めました。
当時を振り返り母Angelitaは「私は内気でいろいろなことを気にしやすい性格だったのがネックになっていました。相手にコンセプトを明確に説明できなければ、経済的な知識を身に付ける手助けはできません。私は強い意志で練習を繰り返して恐怖心と不安を克服しました。相手の話を聞けば聞くほど決意が固まり共感力も身に付いたので、スキルが磨かれました。『夢を育て、人生を変える』これがチームの目標です」と語ります。
コンフォート・ゾーンから踏み出す
今では家族で仕事をする体制を確立しています。Angelitaが事業部長を務め、2014年にアドバイザーに転身するまで20年以上企業経験を積んだ父Nelsonの下で、Ginelleはマネジャーとして活躍しています。父は娘にリスクをとり、学習の機会を活用するよう勧めています。
「私は多忙な学生時代を送りました。共著論文のリーダーやディベート部の部員、学生自治会の副会長を務め、ミス・キャンパスや学生会の役員にも立候補しました。怖がりだったのですが挑戦すれば成長できると思ったのです。この心構えはキャリアに大いに役立っています」
瞑想もそのマインドセットを支えています。以前は人前でも自然体でスピーチができていたのに新型コロナウイルス感染症にかかった後、急に不安感に襲われました。同僚とのバーチャル・イベントの最中に言いたいことが思い出せず、恥ずかしい思いをすることもありました。この病気と個人的に落ち込む出来事が重なり、仕事に影響が出てパニック発作を引き起こしました。
「何とかしなくてはと思いました。そこで信頼できるライフコーチに相談したところ、午前4時からのグループ瞑想を紹介されました。そこでは恐怖や失望、それぞれの人生の疑問にフォーカスします。メンバー同士で話し合う過程で明晰に考えられるようになり幸福感が得られました。この瞑想は地に足をつけて一日の活動をするのに非常に役立っています。瞑想のほかには祈ることでも精神的に導かれています」
コロナ禍にもかかわらず、彼女は再びMDRTの入会基準を達成できました。単一の保険商品ではなく、複数を組み合わせて目標を達成し、より大きな案件をお預かりする方法や年一回の見直しで既存顧客のプランをアップグレードする方法などについて、仲間と経験を分かち合っています。
「より良い人間、娘、専門家になるために、一日の始まりに瞑想とエクササイズをします。仕事前に自分のための時間をとる。それが生活に良い影響を与え、家族、友人、同僚との関係も改善しました」とGinelleは述べました。
彼女が所属する部門が他のチームと違うのはどんなところかという質問に対し「ファイナンシャル・アドバイザーのファミリーであることが私たちの競争優位性です。お客さまは、私たちのサービスが何世代も続くと確信しています」と答えました。
ホール・パーソンへの小さな一歩
Sequitinは瞑想以外にも自分の幸福を守る「片付けステップ」を提案しています。
- 未読メッセージを消し、デジタルスペースの通知を停止する。一度コツをつかめば難しくありません。
- 片付けで物理的な空間を整える。気持ちの整理はその後。
- 誰しも心に重荷を抱えている。もしも誰かに誤解されたなら、連絡して誤解を解く努力をします。沈黙の瞑想中に、心の中で誰かを許すことも人を許す練習になります。結果としてその過程で自分自身を許すことにもなります。
- 自身の財務を整える。ファイナンシャル・アドバイザーは模範を示すべきです。借金があるならできるだけ速やかに返済すること。誠実さはプライスレスです。
Ariana UbinaはMDRTのアジア太平洋市場向けコンテンツ開発を担当するTeam Lewisのライターです。Contact: mdrteditorial@teamlewis.com
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